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中国のテラコッタファサードパネル市場

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ここ10年間、中国経済は非常に高い速度で急成長を遂げています。2008年の金融危機の際でも、この新興経済は大きな活力を示しました。その主な要因は、中国政府によるインフラ投資と中国不動産市場の活況にあります。

活発な建設市場の恩恵を受け、中国の建材市場は「黄金時代」に入りました。この期間中、多くの新規高級建材がデザイナーによってより広く使用・推奨されるようになり、テラコッタパネルもその一例です。

テラコッタパネルは1980年代後半から欧州建設市場で広く使用されてきました。しかし、中国市場に本格的に参入してからはまだ15年も経っていません。それでも過去5年間で中国市場におけるテラコッタパネルの需要は急増しています。その主な理由は以下の通りです:

1. 新製品としてのテラコッタパネルは、多様で自然な色彩を持つだけでなく、防音、断熱、耐凍結性など環境に優しい特性を備えています。中国が環境保護により注目する中、より多くのテラコッタパネル製品がデザイナーに採用されています。中国の多くの高級公共建築物において、テラコッタパネルはプロジェクトの知名度と品格をある程度高める効果もあります。

2. 輸入テラコッタパネルは非常に高価なため、中国のタイル・粘土瓦メーカー数社がテラコッタパネル分野に参入するきっかけとなりました。テラコッタパネル技術は比較的成熟しており、一般的な模様・寸法・色彩のテラコッタパネルは中国メーカーにとって生産のハードルが高くありません。

3. 中国は建材の需要が高く生産コストが低いため、数多くの外国ブランドが現地工場を設立したり中国でOEM協力を求めたりしています。これはある程度中国のテラコッタパネル市場拡大に寄与しています。

実際、現在中国国内メーカーは中国テラコッタパネル市場で外国企業と競合しています。NBKやMOEDINGなどの外国メーカーは、ブランド評判と特殊テラコッタパネルの強みにより、多くの大規模公共建設プロジェクトで支持されてきました。しかし、国内メーカーは低価格と地元優位性により90%以上の市場シェアを獲得し、CN、LOPO、TOBなど数多くの主要ブランドを形成しています。

国内市場の競争が激化する中、ますます多くの中国テラコッタパネル企業が欧米市場を含む成熟した海外市場に目を向けています。ARGETONやCREATONなどの有名ブランドと比べて、中国テラコッタパネル企業は準備が整っているのでしょうか?「中国テラコッタパネル企業は製品ブランド面では国際ブランドに劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。中国企業が製品技術を向上させ続ける限り、将来的に国際市場で確固たる地位を築くでしょう」とLOPOテラコッタパネルの海外マーケティングディレクターKevin Yang氏は述べています。