所有者: 北京城建設計開発集団有限公司(UCD)
建築設計: UCD
リーディングアーキテクト: 沈佳
延床面積: 22788平方メートル
外装製品: LOPO レンガクロッシングシステム
本社オフィスビルは阜成門北大街5号に位置し、1970年代に建設されました。東西に向き合う2棟の主要建物で構成されており、1990年代の外装改修後も企業イメージとしてのビル外観はやや古びて見え、全面的な改修が不可欠でした。
UCDの設計チームは既存の建築形態を残しつつ、建物の外装・オフィスエリア・建築景観・最上階を再設計。2年以上の工事を経て、建物は内外共に全新的な外観を獲得しました。
外装改修ではテラコッタレンガカーテンウォールを採用。これにより旧ビルの赤レンガ積みスタイルを継承すると共に、この伝統的建材の施工技術をさらに探求・応用しました。目地モルタルのアルカリ還元による壁面汚染を防止し、より優れた省エネ・環境保護要件を満たすため、設計チームは最終的にLOPOのレンガクロッシングシステムを採用。これは化粧レンガと多機能施工システムを機械的に固定する工法です。LOPO Chinaのエンジニアと建築家が緻密な協議と試作を重ね、計29種類の異なるサイズの化粧レンガをカスタマイズ。65種類の壁面テクスチャーモジュールを設計し、豊富な外装積みパターンを構築しました。化粧レンガはすべて手作りで、各レンガの質感も独自の表面テクスチャー効果を実現。設計チームは最終的に5種類のレンガ色を選択し、交互に配置することで建物のテラコッタ外装全体の質感を向上させました。
建物の各ファサードでは、設計者のレンガ外装壁に対する細やかな配慮を感じ取れます。旧ビルの窓サイズを維持しつつ、黒色アルミニウム窓枠に突出した傾斜を形成。三角形状の化粧レンガで窓枠を装飾し、もともと無骨だった窓に躍動感を付加すると共に、建物の日射遮蔽性能を向上させました。中庭と図書館に面したファサードでは、レンガを積層し、異なる間隔を設けることで、室内の採光を増やすと共に、外装を軽やかで透明感ある仕上げにしています。
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