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テラコッタパネル表面のメンテナンス方法

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テラコッタパネルは天然粘土を湿式押出成型後、高温焼成されます。外壁表面は帯電防止加工のため埃が付着しにくく、通常は雨水で汚れが自然に洗い流されます。このため、特に高層建築物におけるテラコッタカーテンウォールの清掃・メンテナンスコストを大幅に低減できます。ただし、最適な視覚効果を維持するためには以下の点に注意が必要です。

LOPOテラコッタパネル. テラコッタカーテンウォール施工前の注意点

プレキャストテラコッタカーテンウォールを除き、ほとんどのテラコッタカーテンウォールは現場施工となります。

1. 外壁工事の最終段階でテラコッタカーテンウォールを施工することを推奨します。セメント(高アルカリ性)や塗料(高酸性)が付着すると、テラコッタパネルが深刻に損傷し、清掃が困難になります。

2. 施工時には保護対策が必要です。溶接作業時にはテラコッタパネルを養生し、溶接スラグが飛散してシミが生じた場合は、専用クリーナーで除去後すぐに清水で洗浄してください。
3. 施工完了後はカーテンウォール全体を洗浄します。乾燥速度の違いにより色調にばらつきが生じますが、地域の気候にもよりますが、晴天が5-10日続けば均一な発色に戻ります。

. テラコッタカーテンウォールの日常清掃


前述の通り、テラコッタカーテンウォールにはある程度の自浄作用がありますが、定期的な清掃は必要です。清掃頻度は建物の立地環境によって異なります。汚れが蓄積した場合は、硬いブラシで上から下へ流水洗浄してください(洗剤不要)。表面が特殊な凹凸加工のため、布巾使用は繊維残留の原因となります。


Ⅲ. 特殊汚れの除去方法


テラコッタパネルの吸水率は3-10%であるため、油汚れ等が浸透しやすい特性があります。速やかに処理しないと汚れが定着する可能性があります。

1. 手垢・油性ペン等の汚れには、石材用クリーナーまたは中性洗剤を塗布後、清水で洗浄
2. 白華現象が生じた場合、10-20%のシュウ酸水溶液を使用。重度の場合は消しゴムで研磨

3. セメント・塗料汚染時は280番以上の耐水研磨紙で水研ぎ後、水洗い

. 撥水コート剤による防汚処理

一部のLOPOプロジェクトでは、透湿性のある防汚シーラント(約10年持続)を使用し、吸水抑制と白華現象の軽減を図っています。

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