プロジェクト:三河燕郊佳渡幼稚園
所在地:三河市燕郊鎮木燕路
建築面積:5000平方メートル
所有者:北京世紀財産グループ
建築家:OBRA & CADG
北京と河北省廊坊市の境界地域である三河市燕郊鎮に位置するこのプロジェクトは、大規模住宅団地「佳渡住宅団地」の540人の子供向け付属幼稚園です。幼稚園の建設は既に完了し、2017年秋から入園開始予定です。
キャンパスは長方形の区画で、メイン棟は北側に配置され、南側には広大な屋外活動スペースがあります。キャンパス全体を覆う豊かな植生と、カラフルなプラスチック製ランニングトラック・遊戯場が、活気と生命力に溢れた空間を創出しています。
コンクリート構造にテラコッタ化粧レンガを貼った幼稚園のメイン棟は、南向きの活動スペースを抱き込む大きなアーチ形状を呈しています。ブロック構造の巧みな分割・配置により、設計者は元の大規模な公共建築を、独立しながらも相互接続する建物ブロックに分け、多様な外観を実現しました。建物は3つの翼を持ち、各翼は3階建てで、前階段・内部フロア・プラットフォームが各階を接続しています。これにより、屋内外空間の動線が最適化され、子供たちにとって興味深い建築体験を提供しています。統一された大サイズの透明ガラス窓と無垢のテラコッタレンガを使用した外壁は、全体としてシンプルで自然な親しみやすい建築スタイルを表現しています。
本プロジェクトは2014年AIAニューヨーク功労賞と2014年金寿根プレビュー賞を受賞し、2016年第15回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展に招待されました。
佳渡幼稚園向けに特注された化粧レンガは、LOPOが製造工程で2つの表面処理を追加するよう特別に要求されました。テラコッタレンガ成形後、手作業で表面に痕跡を押し付け、焼成後に研磨処理を施すことで、自然でランダムな質感を実現しています。自然素材・環境配慮・耐久性に優れるテラコッタレンガとテラコッタパネルは、古典的なキャンパス建築の外壁に最も多用される材料であり、100年変わらない色合いと質感が設計者の高い評価を得ています。
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