プロジェクト:陽江市民文化芸術センター複合施設
設計:華南理工大学建築設計研究院有限公司
LOPOテラコッタバゲット:白色釉薬仕上げ、長方形断面、W400×H120×L900mm
所在地:広東省陽江市
板湖路と莫陽湖公園の北側に位置する本プロジェクト(別名「七館一プロジェクト」)は、総敷地面積22,150平方メートル、延床面積37,515平方メートルを有する。演劇アーカイブ、歴史博物館、地方誌博物館、名誉の殿堂、博物館、都市計画博物館、市職員文化会館の7つの文化施設を統合した。急速な都市発展の文脈において、機能統合と空間共有のコンセプトを採用し、都市の公共資源消費を削減している。
建築デザイナーは陽江市の花「鳳凰花」からインスピレーションを得た。抽象化と洗練の技法により、象徴的な建物に軽やかなトーンを加えている。花びらが満開の様子を思わせる曲面デザインは、周囲の自然環境と調和する。緑地に開放された設計は、公共展望台、屋上庭園、芝生スロープを通じて周辺景観と連続し、快適な湖畔の雰囲気を創出。建築空間は陽江漆器(八宝箱)の要素を取り入れ、7つのパビリオンと講堂で構成される8つの主要機能空間が、古典的な趣と実用性を兼ね備えた都市の特色ある文化を表現している。中央アトリウムが各機能施設を接続し、明確なゾーニングとシームレスな連携を実現。
ファサードと建築カーテンウォールシステムの設計において、設計チームは陽江の海洋性気候と海洋文化の特性を考慮し、海洋要素をファサードデザインに取り入れた。テラコッタバゲットカーテンウォールシステム採用により、建物外観は波のようなダイナミックな視覚効果を呈するだけでなく、日射遮蔽と断熱の利点を活かし、建物のエネルギー消費を低減。400×120×900mmの白色釉薬テラコッタ要素は、フッ素樹脂コーティング金属ケールで垂直に接続され、桿体のモジュールと角度を変化させることでリズミカルなファサードシステムを形成。各バゲットの角度が異なるため、訪れる人は周回する際に多様な視覚体験を楽しめる。
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