LOPOプロジェクト: 華南理工大学広州国際キャンパス
主任建築家: 倪陽
設計事務所: 華南理工大学建築設計研究院
所在地: 広州市番禺区南村鎮
中国主導で複数の関係者と共同開発された華南理工大学広州国際キャンパスは、国内初の国際キャンパスです。各学部が世界トップ100大学と連携し、新材料、人工知能、バイオメディシン、生命健康、グリーンビルディング、スマートシティ、生態環境など先端科学技術の発展に焦点を当てています。
川を隔てて広州大学城と向き合う新キャンパスは、約110,500平方メートルの敷地面積に140万平方メートルの延床面積を計画。2019年半ばに第一期工事50万平方メートルが完成しました。
キャンパスは効率的な建築配置と構内動線を実現するため、整然としたブロックレイアウトを採用。各ブロックには屋外中庭と屋内アトリウムがあり、多様な花木で色彩豊かな景観を形成しています。外部から導入した水系がキャンパスを南北に分け、北岸には学生寮・スポーツ施設・食堂・活動センター、南岸には公共実験室・図書館・各学部棟が配置されています。
建築デザインでは中西様式の融合を実現。外装色は旧キャンパスと調和し、赤いテラコッタ屋根と日除け構造で断熱・採光・通風を考慮。全建物にテラコッタ外装材を使用した「赤レンガ大学」の特徴は、嶺南建築の伝統を継承しつつ、低消費エネルギーで高効率なグリーンビルディングという設計理念を体現しています。
LOPO Chinaは本プロジェクトに8万平方メートル近くのテラコッタ外装材を供給。テラコッタパネルやテラコッタルーバーを含む多様な薄型レンガ・化粧レンガを採用。公共実験棟では3色のワイヤーカット薄型レンガで温かみのある雰囲気を創出。データセンターエリアでは透かし積み技法で豊かな質感を付与。各学部の教研棟では格子状テラコッタカーテンウォールをガラス前面に設置し、プレキャストコンクリート壁板と調和させています。
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