広西科学技術大学柳東キャンパスは、柳東新区官塘大道の西側に位置し、総計画建設面積は約103万平方メートル。同キャンパスは、広西壮族自治区の重点プロジェクトである「広西柳州自動車城」にサービスを提供することを目的としており、完成後は自動車都市の建設・発展、人材育成、科学技術研究開発において重要な役割を果たす予定です。
柳東キャンパスの全体計画コンセプトは「学生中心」。"景観文化"を備えた緑の生態キャンパスを創造することを目的として、人と自然の調和を尊重し、多層的で開放的な多様な交流空間の構築を目指しています。全体計画は地形を最大限に活用し、"山に建てられた"設計により、原生の山や水域を可能な限り保存。レイアウトはコンパクトで整然としており、周囲との調和が図られています。建物の設計は自然環境に溶け込むよう考慮され、山岳地帯の建築技術を駆使することで、建物が周辺環境の一部となるよう配慮されています。キャンパス全体は3期に分けて建設される予定です。
LOPO Chinaは新キャンパス第1期プロジェクトである「自動車・交通学院」に参画。総面積177,000平方メートルのこのプロジェクトは、6,000名の学生を受け入れるために設計され、教室棟、実験室、学生寮、食堂、運動場などの施設を備えています。自動車・交通学院の外観は赤と灰色を基調とし、メイン棟(実験棟)、食堂、一部の教室棟にはテラコッタパネルとガラスカーテンウォールが外装材として採用されています。
自動車・交通学院で最大の建物である実験棟(L1、L2、L3、L4)はタウンハウススタイルで設計され、廊下で接続されています。L1-L3の南東向きファサードは大学正門に向いており、大きなガラスカーテンウォールが特徴ですが、山側のファサードには建築用テラコッタが使用されています。1階、最上階、背面、廊下には赤いテラコッタパネルが採用され、ファサード全体に有機的で調和の取れた分節をもたらし、華やかで整然とした視覚効果を生み出しています。L1と接続するL4実験棟は、地形を活かしたテラス状の建物で、ファサードはテラコッタカーテンウォールが主体。細長い水平窓が規則的に配置され、互いを引き立て合っています。
山中腹の教室棟脇に位置する学生食堂は、地上3階のボックス型構造物。建築家は食堂の機能区分に応じてファサードにずらした窓を設計し、不規則な窓配置、ダークグレーのテラコッタとガラスカーテンウォールがモダンでスタイリッシュな外観を形成しています。
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